月を見ていたつもりが
ふと
あなたのことを考えてしまって
あぁ私はそんな人間じゃないはずだ
あぁ空に勝てる人もいないはずだ
溺れかけた海で
手を取ってもらった
覚えが
あるけれど
あれも作り出したのか頭で
分からなくなったころ
もやがかかるように恋は
日曜夕の憂鬱も晴らす
晴れずとも有耶無耶にする力
人の心
宇宙より広いというけれど
あなたは
自然よりこの脳を
侵してくるのか
私がおかしくなっただけだろうか
また恥ずかしいラブレターなんて
認めちゃう前に
もう眠らなきゃ
忘れなきゃなんない
ただ月を見ていたつもりが
あなたのこと
考えてばかりだ