誰の所為にもできないね
暮れの溜息
朝の憂鬱
此方囚われている間に
街は進化し
人は素知らぬふり
それぞれの暮らしがあるのだから
嘆き続けるのも
馬鹿みたいに思えるでしょ
そんな諦めと自嘲が混じり
偶に許せぬ心が湧き出て
繰り返し繰り返しながらの折り合いが
大人を生きるということか
稀に生まれる運無き子
それと定めて溜飲を
されど宥めて済まされぬ
身苦しさはあるのよ
誰の為とも言えないね
いずれ死にゆく人にとり
自分は何者でもないもの
それは自身も含めて
朝の光の差す部屋を
選んだつもりもないのにな
予言のように燻る
生きてゆきなさい
地と太陽があなたの味方