おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

病める時

病める時が

元の元から

だったものだから

思い至らぬ

その言いに

 

風のさまに

敏感な質

それだけを

良しとするか

 

健やかなる時は

いつ来るのか

待てど暮らせどの

うちに死ぬ

 

雨の勘

少しばかり

早く見取って

良いことだろか

 

病める時が

つづく少女が

大人になって

老婆になって

 

なるかならぬかの

うちに死ぬ

だけのこと