おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夏待ちの貴方

便りは時代に反して

待てど暮らせど届かぬもの

風向きに日向きに依って

浮かれ落ち込み繰り返す雨期

 

夏待ちの彼方

本当に来るか

指折り時折

不安も襲い

 

雨降らしのくせに

勝手なものね

 

便りはいつの時代も

風が伝うもの

押し合いへし合いの汽車では

決して思い通りに届かない

 

夏待ちの貴方

澄ましているけれど

雨上がりのにおい

それがもう答え

 

雨降らしたのは

この時のためね