おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

戯れ言言う魂

人の死ぬ夢はよく見るものだ

ベースの低音が迫って来るように

すぐにでもそこにあると教えているのか

不要なことだ

 

わかっている

産まれ堕ちた時から

わかっている

産まれ堕ちる前から

 

何度も転生した魂を

甘く見ないでくれ

 

老婆のような物言いで

仙人のような物思いで

幼い日から過ごした不思議が

今、解けようとしている

 

人の思うことは大抵わかるものだ

映画に出てくるような能力でなし

当たり前のように察する

察せずにいられぬものか

 

息づいてる

産まれ堕ちた時から

息づいている

産まれ堕ちる前から

 

何度も荒波に耐えた魂を

甘く見ないでくれ

 

少女のような危うさで

神童のような不思議さで

死ぬ直前も過ごすのだろう

今からもう、わかっている

 

驕り高ぶった者と言われればそれまで

元より

万人にわかる感覚ではないと

知っている

 

老婆のような物言いで

仙人のような物思いで

幼い日から過ごした不思議

 

何度も転生した魂を

甘く見ないでくれ