ひとつふたつ山を越えて
浜辺まで降りると
私の知らない教会がある
唱えられる歌があるそうな
黙して思する時間があるそうな
そんな話をしてくれる
あなたを待って
日曜の昼に
この町が嫌いなら
いっそ西洋の国にでも
なんにも知らない
言葉もできない
全く縁のない土地にでも
本気で思っていたからね
今は何とないことだって
キラキラキラキラしたもんね
ステンドグラスが過ぎるのよ
見たことないから余計に輝くのよ
あなたが話してくれたんは
幾つかの教えと
歌のひとふし
泣いて泣いて仕方のない
土曜の夜に支えられたもの
きっとこの星には世界には
私の知らない教会がある
カミサマ
安直に唱えてはいけないのかもしれないと
知らないながらに思わせる
大きな大きな神様がいる