おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

恋をなつやすみ

とどのつまり

指人形の上手い下手

オレンジノートの切れ端

渡せなかった くしゃくしゃになったメモ

 

恋に酔ったなつやすみ

 

育ち盛り

多感の時

呪いと祭りの境目

町で踊り 泣きの家

通せなかった針に糸

 

恋にもすなるなつやすみ

 

から回り

音楽室のピアノ

使われなくなった古い金管

たつきに音鳴り

叶わなかった卒業式の伝い

 

恋はかなかったなつやすみ

 

凍える背

季節の勘違い

思春期の高まり

ただただの不安

語られなかった楽譜の裏

 

恋を振り落したなつやすみ