青ければ青いほど
憎らしく愛おしく
いずれにしても心が離れないもので
生まれ育った町の景色と
あなたを一緒に見ていたから
ついつい混同してしまう
たとえば私の思い違いでも
一瞬だけ心澄ませる
チャイムの音と交じりながら
息のできる心持ちをくれる
あなたは間違いなく
海に似た人
青に寄り青すぎて
懐かしく恨めしい
いずれにしても不安定な時期を支えた
毎日通った道の先には
あなたも海もいたものだから
おんなじに思い出してしまう
抜け出せない苦しみの中に
一筋だけ風を吹かせる
チャイムが消えた放課後もまだ
僅かに残って心保たせる
あなたは私にとって
海に似た人