おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

海に似た人

青ければ青いほど

憎らしく愛おしく

いずれにしても心が離れないもので

 

生まれ育った町の景色と

あなたを一緒に見ていたから

ついつい混同してしまう

 

たとえば私の思い違いでも

一瞬だけ心澄ませる

チャイムの音と交じりながら

息のできる心持ちをくれる

 

あなたは間違いなく

海に似た人

 

青に寄り青すぎて

懐かしく恨めしい

いずれにしても不安定な時期を支えた

 

毎日通った道の先には

あなたも海もいたものだから

おんなじに思い出してしまう

 

抜け出せない苦しみの中に

一筋だけ風を吹かせる

チャイムが消えた放課後もまだ

僅かに残って心保たせる

 

あなたは私にとって

海に似た人