おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

解放の陰

皆が解放されてゆく中で

まだ囚われた可哀想な子

いいのよいいの

なんにもあなたを縛りつけていないけれど

 

そうねすぐには

切り替えられない心が

わかるわかるわ

なにもあなたが悪いわけじゃないことも

 

いつまでも捻たことを言うのは

子供っぽいなんて

僻みっぽいなんて

好きなように言ってくれるよね

 

傷の治りが遅いこと

元々縛りつけられたような心を持っていること

わからない人もいるからね

 

抜け殻のような毎日を送ったとて

それは無気力無意味と

切り捨てられるものではないわ

 

あなたがどれだけ物を深くとらえて

囚われているかだもの

 

皆が乗りこむ船の陰で

しゃがみこんで泣いていたとして

誰も声をかけてくれなくても

たとえばこの世にひとりでも

 

なんの罪でもないからね