おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

海の見える駅1

湾を隔てて

向こう岸 町も見えた

無人の駅舎

駆けのぼり降りる歩道橋

ひとつ新しいこと覚えた気になって

 

景色が景色が

風が好きでそこにいたの

 

誰にも誰にも

言えなかったのは

昂ぶりが泣きそうな心が

私だけかと思ったから

 

青の前にいる時は

それが全て海だと思っていた

世間知らずは今も同じ

知識つけて夢想に走って

プラスマイナス変化なしで

 

少しね少しね

解放された気分だったの

 

内緒よ内緒よ

自由も喜びさえも

恥ずかしいものだと感じた

私だけかもしれないけど

 

海の見える駅には

色んなお話があって

その中のほんの1か所

たった1人だけのものです