おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

春、あかつきに

風にしたがうような速さで

去らんでも

まだ心も追いつかんろうに

 

石の冷たさを知る前の

春、あかつきのころに

 

生き急ぐたましいを

止める者は無かったか

審判の意味も

覚束んだろうに

 

風に呼ばれたような速さで

去っていったということは

そういうたましいだったのか

 

石の冷たさに触れる時

春、あかつきの泣きさけび