おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

揺れる星

街は灯りに恵まれて

真っ暗闇を忘れたの

午前0時 暮らしも乱れて

思い出した洗濯物を取りこむ

 

狭い空にゆらゆらと

揺れる星

異国の物語に夢中になり

その延長で見上げたものだから

運命じみて見えるものね

 

たとえば人生が限られていたとして

考え抜いた数々のこと

たとえば全てが幻だったとして

思い描いた色取り取りの

 

消えないわ

たとえ姿かたちを失くしても

消えないわ

考え思ったことだけは

 

きらきらとその様は

歌に歌うより

焼きつけるが早い

星自身もそれを分かっていて

此方が意としなくても

焼き付けてくるものだから

 

消えないわ

忘れようにも揺れる力が

消えないわ

強いのよ

流石は遠い遠い時を距離を

越えた光

揺れる星