まだ慣れていないのなら
ゆっくりとおやすみ
木の根みじかい命を
どこまでも見えぬ土の底へ
延ばし延ばし
咲く花も
咲かぬ花も
祝福した
そんな温もりも感じながら
幹に背預けて
おやすみ
やわい苦しさは彼がきっと
そのまま押しこめるでしょう
もう慣れてきた頃でも
ゆっくりとおやすみ
大気揺れる中に居る限り
雨濡らす地も雲も
一筋縄ではいかないからね
疲れ揺られ
気づこうにも
気づかずとも
星の一部
遥か宇宙を夢みながら
地に身体預けて
おやすみ
遠い夢想は彼がきっと
解きすかして置くのでしょう