償いかけたものが半端に落ちる
石に布団はの御託が痛く
くそったれと唾吐いた船旅の先は
否が応でも故郷が待つ
水場が好きで近づくけれど
何処も繋がっていると聞かされたから
嫌な気が流れてもいる気がして
素直に称えきれないの
墓参りは花火の思い出
夏の淡さを増すためなのか
私より早く生まれた者が
私より早く死ぬことは
順当にいけば当たり前なのに
最期が近いと脅さないで
許さなければ此方の心に
禍根が残るようにできている
なんて理不尽
水場で聞いた話はどれも
本当のように思えてくるから
まるで嘘や噂話を
笑うようにね 流さなきゃ
それこそ水に
うまくできない彼是が
胸に巣食った毒と痛みが
船酔いよりも来るのよいつも
すぐに降りて落ち着けない距離で
つづくつづく嫌な旅ね
辿り着くのはくそったれの故郷