おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

鬼さん此方

生まれ変わるまで待てないから

花を添えておきましょう

鬼さん此方

愛想はどっちだ

くしゃくしゃに笑ったはずの

 

色も淡い古い写真

愛した記憶だけでは

日々に重なる雑多彼是を

こなしてゆけそうにないのです

 

明日ハレルヤ

鬼さん此方

合図に乗れる賢さも

 

またね会えるや

指切りげんまん

意味を覚えるまで

 

生きていたなら

生きていたなら

只、口惜しいばかりです

 

思い出なぞり

綺麗に歌われると

有りもの全て投げつけたくなる

 

いけないどうしよ

鬼さん此方

終わらない問答に押し巡り

 

身を差し出せば

戻せるかしら

それでもあなたには会えないや

 

神様どうか知っていたなら

せめて早く教えてくれなかったろか

そんな後追いはせぬが賢い

わかっても尚止められぬものだ

 

鬼さん此方

明日どころか

次の瞬間の気が知れぬ

 

またね、またねと繰り返すには

私の命すら永く感じる

風の行方と気を逸らすには

狡さもいるのでしょう

 

花飛ぶ時は

鬼さん何方