おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

おさなわだち

転ばぬように走りなさいな

転ぶようなら走りなさんな

 

異人さんの屋敷は珍しかろ

イカラ窓に屋根に恋い

色も煌びの

 

ピッピ鳴る靴のよう似おうて

あんたの親のこまかころ

そっくりよ

 

街並みガラスもなお綺麗かろ

それを見る目もキラキラと

 

もう追いつけんから

走りなさんな

言うこと聞かんで

そっくりよ

 

5時のチャイムの懐かしかろ

それは此方のことやったね

 

ピッピ鳴る靴に追いついて

息もつかんと笑けてさ

そっくりで

 

渚の先に行かんばね

もう少し連れていくけんね

ちゃーんと置いていくけんね

 

転ばぬように走りなさいな

転ぶようなら走りなさんな