おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

七日の夕

願いは懸けないようにして

そっと笹の葉おろした

いいの

そういう夢事は

幼子たちに託すから

 

あとはこの指先に

もう少し力が入りますように

ふと気を失いそうになる時

何かしら言い残せますように

 

年を経る毎ささやかになってゆく

そんな気がするだけで

いかに貪欲

生きたいもの

生きたいもの

生きたいもの

 

甘いかき氷に

思いきり顔ゆがませて笑って

末子はいちごミルクばかりね

覚えておくわ

 

あとは見上げた星空が

わずかでも目に入りますように

いつか忘れてしまっても

今日だけは覚えていますように

 

年を繰ることできぬのよ

同じように緩やかにすることも

なんて残酷

生きたいもの

生きたいもの

生きたいもの