日暮れどころか
目覚めた宵も宵
久しぶりのラジオは遠鳴り
ガサつく先
声の主
まるで教室の隅にいるみたい
だけど一緒にはしゃぎたい
揺り戻る
たとえば病が
治ってもまた襲いくるように
懐かしむ
たとえば昔に
味を覚えたアイスを見つけるように
ぐしゃぐしゃのままの宵を
ひととき
それでいいと言って
なんて優しいめちゃくちゃな夜
ウトウト聞いててもいいかな
ここに本当にいるのかと
考え始めたら止まらないこと
簡単に哲学だなんて言わないで
また違う気がしているから
張り詰めた思いも行き来
変わらずに話しつづける主
大げさなくらい自由ね
ぐしゃぐしゃなまま今宵を
終わらせてもいいと言って
なんて贅沢 めちゃくちゃなまま
眠りにつくっていいのね