おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

能と世の在り様

頭がよく思慮深さがあり

しかし社会や人には馴染まないとして

それが能力なしを見るならば

なんと嘆かわしい体裁

 

世の内に生きれば可視、不可視

あらゆる圧があり

それをじっと受け止め切れる者

さらっと受け流せる者

受けること自体ない者

生き残ったが勝ちというなら

 

瞬に滅びてゆく能力者

己が内に生きれば勝手者

しかし時に、内のほうが世界は

広く豊かであることも

 

そういう戯言を並べながら

死に体で世に出てゆく始末

騙しだましが何十年

前世に業でもあったかと

さらに今目の前、とは離れたところへ

思考は飛んでゆくでしょうに

 

それでも信じる能力者

世にひっそりと在りながら

見えぬ意味を為すものでしょう?

さあ生きてみせなさい