おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

恋のまやかしに たしかに

首筋に触れたいと

らしくないことを思ってしまって

あぁこの手はやっぱり

恋するためにあったのね

 

認めたくはない情話

知らぬうち不意に消える命

色んなもの天秤にかけるうち

逃したくないものだけ、残る

 

声は澄んで耳をとらわれた

元をたどって貴方を目にした

隣に立ちたいと足は動く

その美しい首筋に触れたいと

本能が思ってしまって

 

恥ずかしさなんて

とうに越えて

水たまりに思い直す

許されない気がするの

恋どころか

わたくしの命から

 

詩は切なげに心を誘う

なぞり歌えば胸つかまれて

離れないのよ頭の中まで

入りこんだ貴方の言の葉

本能が恋してしまって

 

とらわれることはきっと

罪に似て

身動きが取れない

ひとつずつ征服されていくような

怯えさえあるけれど

 

本当に単純な元をたどれば

首筋に触れたいと

考えるより先に思ってしまって

 

恋をするためにあるこの手が

求めるなら間違いじゃないわ

いのちみじかし、いいのよ乙女

たとえばゆるされなくても