敵はどこにだっている
内にありと云うけれど
ちゃんと外にもいる
兵士のように気構えていられるわけじゃないから
ただ生きているだけで滅びの呪文ね
季節のめぐりを心地よいと感じるのは
幸せな人
一生わかりあえないから
ちがう星に暮らしたい
葉が散る前のすれすれを
見届けた公園通り
気が気じゃなかったわ
何時いつ何があったから
誰々が何を言ったから
こういう人間になりました
こういう関係ですと
簡単に言い表せるわけなくて
だから面倒で
わかり辛いのよ
気も散った公園通り
田舎者には合わないという理由で
早々に退散したけれど
本当はもっと根本的に
傷んでいるのがわかるから
敵はどこに潜む
帰りついても動悸がやまぬなら
地から星から合わない気がしてる
ただ生きているだけでやむはずね