獣が来ても
力では敵わぬ
必死で頭働かせて
予感して予測して
生きてきた
その名残だという
どれだけ時代が変わろうと
哀しいかな
身の内に沁みている
頭は動き
心は揺らぎ
感覚は抑えることできず
どれだけ社会が変わろうと
哀しいかな
身の内から湧き上がる
これ性分なりと
飲みこめるまで
あと何年かかるのか
死ぬまでに間に合うのか
知れぬけれど
生きねばならぬと
ただ立つだけで
眠るだけで
苦しい星もあるもので
力なき女は往々にして
感ずるようにできているのです