おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

真昼に暮れる問わず語り

嗄れた声

慣れた素振りの

いつも今でも怯えているのに

 

伸びた袖

大人になれば

変な癖も消えると思っていた

 

どうしようもないのなら

諦めもつくけれど

意志を持って

強くなって

それで何とかなると教えられ過ぎた

 

いいかなもう

このまま寝転んで

咽ていても

怒られないかな

 

いいかなもう

何を持たずに

私だと名乗っても

 

弱いながら

歌うことだけは

思い過ぎても許されるみたいで

 

好きだって

大人になれば

大声が出せると思ってた

 

意地っ張りと籠もる心で

そのまま喉を締めつけるよな

いつか不意に

強くなって

生きてゆけるのだと思いこみ過ぎた

 

いいかなもう

碌に声も出なくなって

いよいよ私でなくなったって

 

いいかなもう

何を成すでもないまま

閉じるのも

 

呼びかけるカミサマ

ぐらつく足許も

やっと覚えた呼吸まで

覚束無くてやんなるな

 

いいかなもう

このまま目を閉じて

ぶり返す熱も恋しい

 

いいかなもう

生きるともなく

此処にいるだけで

許されるかな

 

咽ていても

怒られないかな