おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

やわらかさを以って

きのうの憂いも溶けるような

淡い、甘い、人と人の

鏡とはよく言ったもので

笑顔つくれないまでも

目を見ていれば

 

吐く毒は幾らでも

携えておりますとも

なけなしのやわらかさを以って

あなたに触れたい

 

今日の慎ましさも消えるのか

巡ることは、怯えること

浮世とはよく言ったもので

ふわりと不安と生きる

手を離す過去

 

気だるさは止まずあり

治ったそばから降る病

ひとときの静けさを以って

幸福とするか

 

まだ毒は幾らでも

生まれてゆくのでしょう

なけなしのやわらかさを以って

あなたに会いたい

 

せめてもの

せめてもの

やわらかさを以って

息をつづけたい