おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

ぶり返す慟哭

さして変わらぬ背になって

虚勢だけ張る老い耄れが

なんと虚しい生き物に

見えてくる暮れもあるもので

 

不孝者呼ばわりは

好きなようにしてくれ

それで気が済むのなら

幾らでも詰れ

 

当たり散らしたその的が

格を持たぬと思っていたの

そんなことも考えていなかったでしょう

後戻りはできないもので

 

不孝者になるくらいで

済むのなら幾らでも

どうしても己の苦と

決別するために

 

朽ちゆくときは足掻くもの

虫も獣もそうでしょう

閉じゆくときは美しくありたいでしょう

そうはさせないわ

 

不孝者で結構

どうか人に与えた分は苦しんでくれ