おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

流れる時に身を任すまい

のまれてゆく夕べを恨むな

朝を迎えるための儀式だ

一日が巡る

なにげない尊さ

 

この葉散る秋にこころ乱れても

雪に埋もれ黙りこんでも

春を迎えること

季節は巡る

 

日がな一日、

年がら年中、

泣き暮らしても

敗れ去っても

巡ることこそが必要十分の

救い、なのに

 

なぜに時だけが

戻ること知らず

こんなに胸を締めつける

 

終わることを見て

生きてゆく流れ

怖いどころではない流れ

 

気づかぬうちには

巡るように見せて

日も季節も流れ去ることに

気づかぬうちには

 

ただ時だけを

悪者のように仕立て

恨みつらみ怯えそびえ

 

流れに身を任すなど

もってのほか

超人の粋

私には出来ぬこと

 

日がな一日、

年がら年中、

ささやかな楽しみも

少し見せた笑顔も

巡ることこそが必要十分の

救い、なのに

 

なぜに時だけが

戻ること知らず

こんなに胸を締めつける

 

終わることを見て

生きてゆく流れ

怖いどころではない流れ