おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

暮れの眠り

また暮れの日を見て眠りに落ちた

私には残酷な早さだ

たった1時間足らずの違いでも

狂わされたように

夢みの悪いこと

 

如何ともし難い素性と

薄まるどころか重くなる性

眠たまなこには酷な月

己は何者 何を望む

 

きっと必要とされたくて

できれば褒めてほしくて

だからって

誰彼となく愛すわけには

 

時刻と日付に敏感なせい

いつまでも記憶の鮮やかなせい

まだ暮れるはずのない空が落ちる

狂っているのかと

己を疑い 夢に逃げる

 

星の見える町で便利がいい

海の目の前で安全がいい

そんな狡さを

心の外にひけらかすわけには

 

眠ろうと 喚こうと

知ったことない空でしょう

繋がってるなんて綺麗なことを言わないでよ

 

きっと必要とされたくて

できれば褒めてほしくて

だからって

誰彼となく愛すわけには