おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

かたくな

時そばかと思うたけど

違うていて

ただの数かぞえきれんかっただけのこと

 

もう指折るほどの者でなし

思い出も

行く先も

とどのつまり

 

言い得て詰まり

もう夢も青春も両手に失ったか

 

哲学に寄せても

日々は座りの悪いだけ

消化試合は嫌だけれど

帯に短しなんとやら

やぜかたより

言葉尻を捕らえて

捨てられたと踏んだ

楽になるための

方便でしかなかった

 

自分より老いている者は大抵

先に病み先に死ぬ

それをさも真っ当な理由のように

便りを寄越すせからしさ狡さ

 

もう取り払っていいだろか

生憎1人で飯食う分には

さして困らない出来合いに

おなごのくせになったもので

 

教育も時代もよかったわ

間に合った気がしている

きっとあなたの立場なら

もっと思いどおりはなかったでしょうね

 

可哀そうにも思うけれど

自分の人生を生きていいというのなら

好きにさせてもらいます

煩わしさでしかない者が

同時に土台になりうると困る

 

もう取り払っていいだろか

冷たかろうと人でなしだろうと

天に背くことさえしなければ

許されないだろうか

世は何時の娘

待てど暮らせど来ぬ人は

きっと人生に縁なき人

もう忘れ去るまでの砂時計

目で追うこともなくていい

 

霞む日和が

春のこと

移ろいやすくて

それでいて確か

 

もうこれ以上描けないと

決めてかかった海寄りの窓

声も出せぬ先に嫁ぐくらいなら

変わり者だと呆けていたい

 

この先

時代も移ろいゆくだろうから

ひとごみのひとり

本当のひとりぼっちは

部屋にぽつりか

人混みの中の一人か

ずーっと考える脳みその中身が

さみしく思えたのは内緒

 

だって自分が宇宙のような

虫けらのような気になって

 

自分など虫ですらない

ごみですからと繰り返し

生まれてすみませんを言い聞かせたところに

記憶も上書きされたか

 

もう最初からそうであったかのように

存在は不確か

そして人ごみに酔い

ひとりぼっちさ

苦から何年

思い出すだに

日和かぞえる

癖のついたこと思うばかり

 

溶けることあっても

消えはしない

記憶にやられる前

こちらから攻める

 

人の防衛本能と

覚えてしまう異能が

この小さな体の中で

戦って戦って

 

何年

 

あぁ嫌でも思い起こされる

傷と呼ぶには深すぎる

抱いて歩くと歌は言う

そんな器用はなれないわ

 

思い出すだに

人生は日和は

易しくないことだけ教える

よいどれの湯屋

magic

かなしみを潤す係

湯を沸かし

宵の人を待つ

 

掛けて堪えた三連の

滝が打つなり

越えてくる

 

magic

ただただ愛おしむ月

湯は滾り

宵の人の列

 

掛けて三茶の寄り道ばかり

街はささくれ

明日も無き身

宵の遣い

肌は膿む

宵待たず

気を遣る手前

 

まぼろしに見せる術がある

 

花を匂い

間も持たず

身を遣る定め

 

親の言いつけが効いてくる年の頃

 

もう二度と揺り起こすな

初恋に定めた

彼の人の

 

文も捨て

気も断った

 

あとは遣わせられ行くだけよ

月を誰が奪った

女泣かせの月の唄

誰も彼もと愛せない

雨の滲む音のして

宵は眠りを呼ぶばかり

 

女泣けども便り無し

昔噺のようでなし

帰りついた隣人の

音だけ響く宵の壁

 

女泣くなら1人きり

誰が奪った愛の唄

宵に託け実を漁る

影ばかり見える地からの月

【替え歌ができた】壁になりたい

現実じゃなくても~

推しカプじゃなくても~

あなたが思う幸せ

感じて~

壁に~なり~たい~

 

何ひとついいことなかった人生で

沈みゆく心に火(強火)をつけてくれた~

 

(あなたが)生まれてきたことを~

幸せに感じる~

環境悪くたっていい

あなたの~(家の~)

壁に~なり~たい~

 

夢女子じゃないのよ~

愛でたいだけなのよ~

底なしの沼に溺れ

今すぐ~壁に~なり~たい~

 

推しと推しの幸せ

感じて~

壁に~

壁に~なり~たい~

 

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THE BOOMさんの「風になりたい」って、めちゃくちゃいい曲ですよね!

熱がある時にこの曲を口ずさんでいたら、噛んでしまい「壁になりたい」と言ってしまいました。滑舌の悪さに託けて、うっかり本音が表出した形になります。

誠に申し訳ありませんでした。

理と思考

恨みごとを数えるよりも

前を向けという人は

そう思える環境で育ったんだろうなと

 

恋も楽しみも邪魔する冷静は

染みついて消えないものだから

ただの自己紹介に終わらないように

痛い女にならないように

 

どうしたって人との関わりは

絶てないものだから

理念や思いやりじゃなくて

物理的に

1人じゃ生きられないんだもの

 

恨みごとは今日も増えて

えぐみも増してゆくけれど

それをただ馬鹿みたいに表出する

生き物にはなりたくないわ

 

理性でいいから

損得でいいから

自分をなんとか形づくる

 

人と生きるなら

人の中で生きるなら

得意の我慢もしてみせる

 

考えすぎはよくないって

いうけど止めることできないからさ

どうしたら考えすぎが治まるか

必死に考えてみるよ