おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

冬傷

手傷を負った

冬日

負けじと拵える夕飯など

己のためでしかない癖に

 

いくら傷を負った

夜真中

慣れすぎて気づきもしないのか

己の罪とさえ思ってしまうのは

 

もう

呪いでしょう

たとえば愛にいだかれても

それは

呪いでしょう

気にもしなくなった時が

己の所為だと思った時が

 

本当の傷

治らない呪い