おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

海便り

波は心地のいいけれど

襲ってくる怖さもある

便りは不定

数人が読めるだけ

 

西から来るのは

特別に澄んでいる

その代わり憂いを持っている

人のようでおそろしな

 

夕の鐘に従って

人は帰る

それが正し

 

海からの声は

心地のいいと言う人を置いて

ずんと低い声で

伝えているのさ

 

どうか壊さないでおくれ

どうか愛でないでいいから