おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

通りすぎた正しさのあと

通りすぎた熱に合わせ

口を動かして歌う振り

涙流して手を取り合って

美しいものが正しいでしょう

 

いいのよそれで

あるべき姿はきっとそれに違いないから

だた片隅で目にも触れずに

生きのびただけの命もあるもので

 

やたらと絆を歌う世に

定めて反旗を翻す

そんなつもりは無いのだけれど

寂しく慎ましく

己の中だけで

もがく者があってもいいでしょ

 

帰りついた人は安堵と

どうか安寧を願うこと

優しくあろうと目を合わせて

それがこの世の真理でしょう

 

いいのよそれで

できれば皆が皆

正しさでありたいから

ただ片隅で手も汚れたまま

息はつづいているもので

 

やたらと絆を唱えれば

そこから取り残された時

汲むべき者は

つづく景色は

己の中だけで

消化してゆくしかないのだから

 

やたらと絆を歌う世に

 

文句のひとつも言えないからね

寂しく痛ましく

己の中だけで

もがく者があってもいいでしょ