おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

波筋を見ていた

白い波筋をまっすぐ残して

船は島を離れてゆく

もう出会えないな

あんな後ろ暗い感情には

 

見える範囲では消える気配のない

強い波筋を残してゆく

もう帰れないな

あんなに嫌っていたからには

 

だんだん薄まってゆくことを

希望も込めて知っている

明るい人間になれたなら

その時はじめて向き合おう

 

今はただ船が目指す

陸に向かって

ただ乗っかって

 

悪酔い

友引の積もり

引き摺るな明日も昨日も

 

白い波筋を見ていた積もりが

いつの間にかたどり着くだろ

あぁ後ろ暗い感情が消えるまでは

乗っかっていよう