波には慣れた 幼な頃から 水面を水平に見て 揺れていた なぜに離れた 心寄せた兄は 頭撫でてくれた 記憶だけ残して 行くなゆくな 歌えど叫べど 波の前に 声は幼く 死ぬな消えるな 呪文如きでは 叶わぬことなど 千年前から 波に伝えた 童謡たちも 知らぬ調べ…
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