おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

こいと草むら

2人並んで

草むら寝ころんで

何もないことを

風のさまを

 

見ている午後

鐘もぼんやりと

暮れるまで

まだ刻はある

 

何でもないことを

話してもいいね

べつに

話さなくってもいいね

 

こんな心地になるまでに

ずいぶん長くかかったけれど

 

弱った手を握ってくれたこと

考えて考えて言葉おくったこと

今につながっているのかなと

それもぼんやり思っている

 

草むらは

心地がよくて

作りものの何よりも

 

もう少しある

2人の刻を

ただ風に揺れていたい