おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

ついぞの恋

君が待つバス停まで

細い息でつなぐつなぐ

辿りついた時にはもう

飾る余裕もなかったの

 

夕焼け小焼け

しゃんと聞こえる

田舎の町の音無しが

 

君の声だけ

擦れさせる

好きや嫌いがほしいわけじゃない

 

ただね

暮れゆくバス停で

ゆるい時をつなぐつなぐ

帰りつくまで恋でいい

いいかな

 

いいかな

まだ

 

夕焼け小焼け

じわりと閉じる今日を

見送ればすぐの暗闇

田舎の町の街灯無しが

 

君の目だけ

思い出させる

今日や明日がほしいわけじゃないよ

 

ただね

去りゆくこと知りながら

高鳴り抑え

抑えきれず

 

離れる時まで恋で

いいかな