おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

恋う日

音楽室のピアノに

1人座っていたの

あれは昼か夕か

グラウンドに君が見えたから

もう放課後だったね

 

記憶は断片で

感覚だけ鮮やか

 

まだ恋をしていてもいいですか

 

誰にも言わないまま

友達にも

君にも

そして僕にだって

 

閉ざして閉ざして

歌でもうたって

帰ろうか

 

バス停の隅っこに

俯いて立ってたの

あれも夕か夜か

反対方向に君がいるはず

探したかったんだよ

 

喜びは曖昧で

苦しさだけ残るけど

 

ただ恋をしていてもいいのなら

 

誰にも見せないから

どこにいても

夜中でも

ノートにも書かないで

 

捨てるに捨てられず

少し声にして

眠ろうか