おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

恋なじまぬいのち

眠り起きにつけ

あなたを思えば

力が湧くようにできている

そんな恋する子が

羨ましこの頃

 

たとえ片隅で

あなたを思えど

力の抜けるような日常に

どんな恋を忍ばせれば

うまくゆくかしら

 

じっと待っていれば

優しく触れてくれる人だけれど

そっと抱き返すそれだけで

精一杯のいのちだから

 

眠り起きにつけ

あなたを思うわ

それは恋するあの子と変わらない

けれど持たぬ心は

 

いつも彼方の世界を見ているから

 

強い力で掴まれた腕が

やっとのことで生きていると

実感させてくれるだけよ

それも離れれば消えるもの

 

噎せかえす星で

あなたを思えど

重力に逆らえぬ力無しの

ただのいのちに

恋なんて

似合わない気がしてならないの