眠り起きにつけ
あなたを思えば
力が湧くようにできている
そんな恋する子が
羨ましこの頃
たとえ片隅で
あなたを思えど
力の抜けるような日常に
どんな恋を忍ばせれば
うまくゆくかしら
じっと待っていれば
優しく触れてくれる人だけれど
そっと抱き返すそれだけで
精一杯のいのちだから
眠り起きにつけ
あなたを思うわ
それは恋するあの子と変わらない
けれど持たぬ心は
いつも彼方の世界を見ているから
強い力で掴まれた腕が
やっとのことで生きていると
実感させてくれるだけよ
それも離れれば消えるもの
噎せかえす星で
あなたを思えど
重力に逆らえぬ力無しの
ただのいのちに
恋なんて
似合わない気がしてならないの