おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

愛をくれる人

時計の針が11時を指した

昼か夜か分からないよ

それは嘘

 

大好きなあなたに会いに行くという

例えば届かなくても

ただ会いに行くという

それだけのことが

どうして出来ない

生まれた時を間違っても

生まれたことが間違いだと

思わなくて済むよう

愛をくれる人

 

寝ぼけたままのほうがいいって

まだ夢に浸っていられるよ

馬鹿でもね

 

誰彼と隙間なく歌う

恋だのの歌に嫌気がさした頃

ただ胸に響く言葉

摑んで離さぬ

時空超えた時

生まれたことを穿って見ても

生まれ生きれば見えてくると

押しつけるでもなく

ただ愛をくれる人

 

聞こえてますか

そう歌うのは

おこがましくも思えたな

あなたの生命なぞるように

そっと生きることができたら

 

大好きなあなたに会いに行くという

それだけのことが出来なくても

移り変わる風のことを

ほんの少し痛く感じて

そんな命もあるものよ

 

生まれた時を間違っても

生まれたことが間違いだと

思わなくて済むよう

愛をくれる人