噎ぶこともなくなった夏の自由が
こんなにも追いこんでくるとは思わなかったわ
爪の先は何処かへ飛んで
西瓜の種も飛ばした幼い日
誰の所為でもないのに空は
照りつけ
暮れれば照り返し
いつも会えると思っていたのは
ただの願望だったみたいね
整いすぎた夏の呼吸が
こんなにも静かに苦しいとは思わなかったわ
足の先は波に浸かり
あなたと浮かんだ海へ海へ
誰の為だといえない人生が
被さり
さらに覆い被さり
またね会えると歌っていたのは
ただのただの歌だったのね