生命の残り日を数えているうちに
自分の汚さを嫌でも自覚する
そして安心する
あぁ君のところへ行けると
待つのは
生易しい場所ではない
炎に包まれ
魂まで焼かれるだろ
およそ人間らしい日々とは
決別したというのに
折り目正しい季節にあてられて
柄にもなく眠り起きる
幸せは
そうなるべき者たちが
なればいい
僕は君の在る場所を目指そう
生命の残り火を燃やしているうちに
自分の性分が嫌でも染みてくる
ほらよ先に行った
君に土産でも
冥途かは知れぬ
君待つ赤い炎の國へ