おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

さるきたがりの迷子

電車の音に掻き消された

そういうことには慣れてないんよ

田舎者やけんね

 

色味も慣れない

京急が勢いよく過ぎていった

 

何を話してたっけ

そうやんね

もうよかね

大したことないし

 

今日は何か食べて帰れば

もう何かしたってことにして

こんな高く眩しく晴れたからって

さるかないかん決まりもないし

 

暫く黙ってやり過ごそ

雪解けも雪落ちも

見たことないからな

 

なごり雪の歌の場が

いまいち掴めずに

それでも歌う派

 

たとえば席が空いとってもね

景色見るために立っておく

2人並びはどんなだろ

いちいち分からんくなる迷子

 

散歩も旅も難しいもんね

日常との境もないもんね

それでよかよか

いっしょに帰ろ

 

日も落ちんころから

暮れたよな顔してさ