おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

稀な気分

指の先がふやけてきたら

いよいよだと思うのよ

ただ長風呂にあてられただけで

何を浸っているのかしら

 

生命が終る予感は

毎瞬どこにだっているのに

気づかないつもりだったのかしら

 

熱が上がってくることは

誰にでもあるものよ

自分だけ特別のような気分にあてられて

何を怯えているのかしら

 

だって生命が人よりも

少し脆い気がするの

 

一定数必要だと言われている

敏感な群にいて

なおかつこの世にいないような

稀な気分ね