適当な相槌は上手い
感じ取りすぎる気も熱も
理解り深淵を知るが故に
心此処にあらず
そんなあの子に添う人は
少しくらいのズルも
許されるどころか
持ち合わせなければ
生きづらいくらいの
0と1のあいだ
誰かあの子に見せたげて
ドラマや歌に描かれる
寂しさや憤りに
上手く当てはまらないけれど
しんどい思いをしたのよね
そんなあの子を掬い上げ
少し弾んで歩く日も
急に思い出し呼吸苦しくも
初恋のような淡い痛みも
知るにつけ知るにつけ
そうよあの子は可愛い子
足して駄目なら引いてみて
生きてゆく術を量るけど
なかなかの合点がいかぬうち
また身も魂も弱りゆく
そんなあの子のかなしみは
生れた時に預けたから
遠い星の彼が持つ
姿を見せられないのなら
1人落とす事なかったろうに
今日も砂が落ちはらはら
そんなあの子のかなしみは