おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

扉の前まで

また巣食う

夜半のしずか

抱きしめてくれた人は

旅を覚えた

 

聞き慣れないベルが

この街のものか

只々夢想のパレードか

 

磔の絶望は

歴史に置いてきたはずが

血か魂か知れぬ何か

其れを通して私の身を痺れさす

 

枕元には決まりのBible

縋りついたが勝ちだとして

思い出される彼是に

押し倒されない自信がない

 

愛されていないということが

今になってこんなにも身を抉るとは

思わなんだ

 

まだ救う

彼を待っている

馬鹿馬鹿しいほど信じてしまった

漸く答えが知れるのは

最後の扉立つ時になる