春の日差しに出て
じっとしていられない子連れて
あの人が生きていたら
好きにさせてやれって
言ったでしょうね
走り回ったら
もう追いつけないのよ
体力なしは知ってるでしょ
見守るなんて優しいこと言わずに
ここで一緒にいてほしいのだけど
春日にやられてまた夢を
生きたはずの現実を
なぞってしまう弱虫だけど
しっかりこの子を見ています
笑いあう日々なんて
そんな贅沢言わないから
ぐんと弱いの知ってるでしょ
残した火を辿るだけでは
保てない日もあるもので
春の涙に大声で
それは何だと聞く子のいて
あぁあなたが生まれてきた
その意味だよと答えたい
もう少し先がいいかしら
止まった時間も
目の前で動く時間も
持っていなければいけない身には
春の日がやけに熱くて
遠く縋ってまた夢を
戻らぬと知る現実を
なぞってしまう弱虫だけど
しっかりこの子を見ています