おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

不定愁訴と夜半の溝

夜も12時を過ぎて

いよいよ深みに来た

冷たい紅茶を買っておいたから

明日じゃない

今飲んでしまう

 

昔っから

早寝の布団被りは

日付変わる時に起きているなど

考えられなかった

 

明かりがついているのに気づいて

不思議な世界に来たのかと

大人は知らぬ時間に起きているのかと

ぼやっと考えた夏日

 

今はもう

幾らでも太陽に背く

如何ともし難い不定愁訴

嘆いて嘆いて

 

どうにか仕様はないかと

調べ続ける夜半に

眠ればいいと書いてあるのに

 

誰かの所為にしなければならない時

流石に20を越えてまで

親を持ち出すのは格好がつかないと

いよいよ神に擦り付けるため

書を始めたりもするもので

 

眠れないことなどなく

なんなら四六時中ふらついている

弱きも弱きで

神に意味を求める間に

眠ってしまえばいいものを

 

似合わない紅茶の冷たさが

しみたのか

腹まで落ちたのか

いよいよ力が抜けて

 

眠りに就くというよりも

ただ斃れゆき

また辛うじて起きあがるまで

伏せているだけのこと