おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

呼び声の来し方

またの不定愁訴

野分の予感と

慣れたもので遣り過しに

落ち込む様

 

呼び声は

律儀に宵を待ち

次第にやって来るという

 

あぁ

神は十二分な

時間と肉体を与えたと云った

あぁ

それならば不完全と

なげく私が罪なのか

 

問答は止まずとも

確実な音を立てて

野分の真中は来る

 

そうして

遠ざかるような迫りくるような

呼び声の来し方をさがすのよ