おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

来訪者の夜半

明かりが見えた気がしたから来たのだけど

気のせいだった?

あぁいいのよ、お構いなく

飲み食いをしに来たわけじゃないわ

 

だたちょっと気がかりが多くてね

いいえ、こっちの話

人の家に上がりこんで其れもないわね

しゃんと話しましょう

 

この辺りは随分と変わったものね

気が殺がれるわ

あなたは大丈夫なの?

高貴な方ね

 

いいのよ膝なんて崩して

そんな作法に大して意味はないのだから

あぁそういえば小唄が聞こえた、気がしたけれど

そうなの、気の所為ね

大抵のことはそうよね

 

本当にもう、お構いなく

お暇しますから

そもそもが暇乞いの

その中にありまして

 

そうそう、

物の怪の類に、気をつけて