おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

暗気纏いの海

3号線の向こう側

なんとなしに気味の悪い

曳かれそうな暗い海が居る

 

貨物線路の下をくぐる

落書きだらけのトンネル

すぐに抜けたら

 

開けるでもなく

どんよりと

 

慣れていないのよ

重い気は

家や学校だけに居ると思っていたから

 

まさか海が

青のつづきが

こんな姿を纏うなんて

 

ここは名前も知らない町

たった数分で空気が変わるのね

あぁ自分が居る場所が

正しいなんて思いこんでいた

 

青はさよなら

それもいいかな