おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

日記

ばれない様に

ふわっと浮いた7人は

あぁ互いが仲間であると知って

集会を抜け出し

3人は校庭を全力で駆け

いつのまにやら皆、走り

息を切らしながら

「こんな様子じゃばれてしまうよ」

色々と隠し事と

恐ろしいこともあるのに

それでも、それでも、

こうやってまた会えたのだから

その嬉しさを以てすれば

なんてことはないと

涙を流しながら喜んで

そういえば初手、

巨大なマンションの階段に

人質か、座っている多くの人と

易々と浮き下る人があったような

そして丘か

多くの浮島を

島というより地か

ふわっと浮いて下っていた

あぁ知れたらいけない、という思いと

無邪気を装えばいいさ、が同居して

或いは幾らかの人格だったろうか

知れてはいけない、と

警告する者もあった気がする

恐ろしくて

しかし涙する

顔は思い出せない仲間

整わぬ記憶

そんな中、目覚めて

しばし反芻し

時計を見たら4時44分であったことに

例に漏れずぞわっとしたのでした